【ノマドビザ厳選8カ国】フリーランスが海外移住できる国をまとめてご紹介

国別情報

こんにちは、数年以内に家族での海外移住を目指しているmikaです。

新型コロナの影響でオフィスで働くこれまでの定番スタイルでなく、在宅勤務のテレワークや、カフェや旅行先などで仕事をするノマドの方が増えて来ました。

ノマドワーカーはフリーランスの人が大半だったけど、最近は企業勤めでもノマドできますね

ノマドの場所は国を超え、海外で暮らしながら働くことができる「ノマドビザ」を設ける国も増えています。

今回は海外移住を考えているノマドワーカーの方に向けて「ノマドビザ」を用意している、日本人に馴染みのある8カ国をピックアップして紹介したいと思います。

ノマドビザの考え方

ノマドビザとこの記事では名付けていますが、実際に各国がその名前の通りのビザを用意しているわけではありません。

他のビザと異なり「比較的誰でも申請できる」というのが「ノマドビザ」の特徴です。

簡単な定義としては

  • 現地企業での就労がマストではない(=就労ビザではない)
  • 現地の学校入学がマストではない(=学生ビザではない)
  • 現地の国籍を持った方との婚姻がマストではない(=配偶者ビザではない)
  • 3ヶ月を超えて継続して滞在できる

上記のように他のビザ要件に必要な現地企業や学校、婚姻などの内容がマストではないため、全くその土地との繋がりがなくても移住することができます。

ノマドビザを用意している国

ここからは地域別にノマドビザを設けている国の詳細をチェックしていきましょう。

2022年11月時点の情報です。他にも追加された、廃止されたなどあれば、ぜひ情報ご提供ください!

アジア

短時間で渡航ができ、比較的物価の安いアジアなら、初めての海外移住でも安心感がありますね。

アジアでノマドビザを用意しているのは下記の国です。

  • マレーシア
  • タイ

マレーシア

日本人がロングステイしたい国14年連続1位のマレーシアでは2022年10月より「DE Rantau Foreign Digital Nomad」という外国人のデジタルノマド民向けのビザができました。

外国企業に勤めるリモートワーカー、もしくは個人で仕事を請け負うフリーランスが対象です。

期間は初めに1年、延長すれば最大2年滞在することができます。

家族がいる方でも移住しやすいように、配偶者や子供も共に滞在できます。

そして何より嬉しいのは、収入条件が厳しくないこと!

割とお金持ちが対象の国も多いからこれは朗報ですね。

中身を見てみるとこんな感じです。

  • 仕事の専門がIT
  • マレーシア国外からの雇用契約あるいは外注の請負が3ヶ月以上
  • 年収が24,000$以上(1$=150円換算で約360万円)

申請方法もオンライン上でフォームに沿って登録していくだけで非常に簡単に出来ます。

公式サイトはとても見やすくて、よくある政府系の使いづらいサイトとは全く別物です(驚)

マレーシアは英語も基本的に通じること、物件の家賃が安いこと、ドンキホーテやイオンなどのモールがあり日本製品が手に入りやすいことなどから、今とても人気が高くなっています。

そんな中でこの利用しやすいビザは確実に注目集まること間違いなしですね。

マレーシアについては日本人に人気な理由や子育て面での生活なども紹介していますので、あわせてご覧ください。

タイ

優しい笑顔でフレンドリーな人が多いタイは日本人に人気な観光国です。

そんなタイでもいわゆるノマドビザ、正式には「LTR(Long Term Resident)」長期滞在ビザが2022年9月より開始されました。

外国企業に勤めるリモートワーカーがタイに最大10年間滞在することができるビザで、最初に5年間とり、さらに5年間の延長ができます。

10年ビザはなかなかすごいですねー!

必要な条件は結論から言うとかなり厳し目です。

  • 勤める会社がIPO済み、または過去3年間の売上が最低1億5千万$以上(1$=150円換算で約225億円)
  • 過去2年間の年間最低 8万$の個人収入(1$=150円換算で1千2百万円)
  • 過去10年間に現在の仕事関連で5年以上の実務経験があること
  • タイで健康保険または社会保障に5万$以上加入、または10万$以上のデポジットを支払うこと

マレーシアとは別で完全にお金持ち層を狙っていることがわかりますね。

<span class="fz-16px">mika</span>
mika

勤務している会社の条件がなかなかハードル高いので、1人会社のような方は難しそうですね

ヨーロッパ

歴史的建造物やおしゃれな街並み、豊かな食文化など魅力が詰まったヨーロッパは多くの国でノマドビザが利用できます。

以下の代表的な国の例をご紹介します。

  • オランダ
  • ドイツ
  • フランス
  • ポルトガル

オランダ

オランダと日本は日蘭友好通商協定を結んでおり、日本人向けには優遇措置があるため比較的かんたんにフリーランスビザ、起業家ビザを取得できます。

必要な条件はありますが、収入要件などそこまで高いハードルではありません。

  • 月の粗利益が€1,327.69以上(1€=140円の場合約18.6万円以上)
  • オランダで事業用の銀行口座を開設し最低€4,500を口座におく(1€=140円の場合約63万円)
  • 日本との間でビジネスを行うまたはオランダで事業を展開する
  • オランダに住所を構える

事業計画書の作成や商工会への登録などを行い、ビザの申請ができるようになります。

オランダについてはこちらの記事も是非ご覧ください。

ドイツ

オランダのお隣、ドイツでは「フリーランスビザ」というものを設けています。

このビザでは初めに3ヶ月、最長で3年間の滞在が可能です。

ちなみに何か他のビザをその前後に取得し、なんとか5年間税金を納めながら滞在すると永住権の申請権利も出てきます。

ヨーロッパに永住権って憧れるなぁ…!

フリーランスビザに必要な条件は滞在する州によって一部異なる可能性があり、例えば首都ベルリンを例に挙げてみると

  • ベルリンに住居を構え、住居登録をしていること
  • ドイツで健康保険に加入していること
  • 生活ができる十分な資金計画と事業計画

が最低条件としてあり、上記を証明する書類に加え、履歴書やパスポートなど必要書類を準備し、現地での面接を受けるといったプロセスがあります。

ベルリンに住んでいる人に聞くと、外国人が一時的に住める場所はあっても、住居登録ができるところは限られるらしいです!

ドイツは子育て面で支援が豊富なので、教育移住先としても関心がある方は是非こちらもあわせてご覧ください。

フランス

最近YouTubeで話題の「ひろゆき」さんや女優の「杏」さんも移住しているフランスはノマドビザはないですが、近いもので基本的に誰でも申請可能な「ビジタービザ」というものがあります。

2022年11月時点では新型コロナの影響により、日本からのビジタービザの新規募集は中止しています。詳しくは直接ご確認ください。(在日フランス大使館公式サイト

必要なものは

  • 動機書(なぜフランスに滞在したいのか)
  • フランスで生活できる資金があるかの経済証明書
  • フランスでの住居署名書
  • 入国から帰国までの期間をカバーする健康保険

などがあります。

細かい記載内容は少し違うかもですが、フランスとドイツは必要なものの中身が似てますね。

ビザ取得のためにかかる費用は99€で、1€=140円だとしたら13,860円と非常に安いです。

ポルトガル

ヨーロッパの端の方、スペインのお隣に位置するポルトガルはヨーロッパの中では比較的物価が安く、治安も良い国と言われています。

ポルトガル料理は日本人の舌にあって美味しいですよ!

ポルトガル政府の発表によると2022年10月30日より「デジタルノマドビザ」の発行を始めました。

必要な条件のうち、収入はそこまで高くありません。

  • ポルトガル最低賃金の4倍の月給があること(最低2,820€、1€=140円の場合、約40万円)

最長1年間滞在できるショートステイ型と、最大5年間の更新が可能な一時滞在型の2つが用意されており、後者の場合はポルトガルの住所などが申請時に必要なようです。

その他

アジアやヨーロッパだけでなく中東や南米、さらにはアフリカでもノマドビザに近いものが用意されています。

その中でも

  • ドバイ
  • メキシコ

について詳しく見てみましょう。

ドバイ

ドバイといえば海外から国会議員になったことで話題となった「ガーシー」さんや、かつて秒速で1億円稼ぐ男、ネオヒルズ族として話題になった「与沢翼」さんなど知名度ある日本人が移住しています。

そんなドバイでは2021年より「Work Remotely from Dubai」というTHEノマド民向けのビザが始まりました。

このビザは1年間の滞在が可能で、何よりの利点は所得税住民税がかからないことです。

ちょっとでも手取りが増えるのは嬉しい!

必要な条件は会社員と起業家や事業主の場合で少し異なりますが、大まかには下記です。

  • リモートワーク会社員の場合は現在の勤め先からの今後1年間の雇用証明、起業家や事業主の場合は1年以上の事業が継続していることの証明書
  • 最低3,500$の収入(1$=150円の場合は525,000円)
  • 過去3ヶ月の銀行取引明細
  • ドバイ以外の仕事をリモートで行うことの証明

これらに加えてどちらもドバイ滞在期間有効な健康保険に加入する必要があります。

円安の影響で3,500$でも52.5万円必要になってしまうのは少し厳しいですね。

メキシコ

南米は地球の裏側なので日本からかなり距離があり、直行便もほとんどないですが、メキシコには日本からの直行便があります。アメリカと隣接していてアクセスは悪くありません。

世界有数のリゾートであるカンクンはじめ観光地も多く、国土面積も日本の5倍あるため飽きずにノマドライフを楽しめそうです。

タコスやブリトーなどメキシコは料理も美味しいですよね!

そんなメキシコではそもそもビザなしで半年間も滞在できます。それ以上の場合は最大4年間の滞在が認められる「Temprary Resident Visa」が設けられています。

必要な収入条件は毎年少し変わるようですが2021年時点は下記のようです。

  • 過去1年の銀行口座残高が708,500ペソ(1ペソ=7.5円なら約532万円)以上
  • 過去半年間の月収が42,510ペソ(1ペソ=7.5円なら約32万円)を超える証明

これらに加えて滞在期間に保険加入も必須で、申請後に面接を通過すればビザを取得できます。

詳しくはメキシコ日本領事館のサイトをチェックしてみてくださいね。

まとめ

ノマドビザは色々な国で増えてきているようですが、実際に調べてみると特にヨーロッパのノマドビザを申請されている方が多い印象を受けました。先人の知恵があると安心感を持ってビザの申請、移住できそうです。

日本人から近年注目集まるマレーシアのノマドビザ新設も嬉しいですね。私たち家族もマレーシア移住を積極的に検討しているので、ノマドビザの取得も本格的に考えていきたいと思います。

コメント

  1. […] 自分の生活スタイルの合わせて、勤務時間を選べますし、 場所も問わないので、海外ノマド生活も可能です。 近年では、ノマドワーカー用にビザを発行している国もあります。 […]

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