こんにちは、東南アジアへ家族での海外移住を検討しているmikaです。
いくつかの国に候補を絞っており、移住の前に数週間のお試し旅行をしたいと考えています。
しかしながら現在はコロナの規制が緩和されつつあるものの、コロナ前のようにパスポートと航空券さえあれば気軽に旅行に行ける! といった状況ではありません。
そこで今回は私たち家族が渡航を検討している「マレーシア」、「タイ」、「フィリピン」について、2022年7月時点の入出国に関する必要書類や手続きを調査してご紹介します。
近いうちに東南アジアへ旅行をしたいと考えている方はぜひ参考にしてください。
【注意】記事は2022年7月初旬時点での情報です。情報源のリンクも掲載していますので、ご自身の渡航の際は最新情報をご確認下さい。
マレーシアの渡航に必要な書類や手続き
在マレーシア日本国大使館によると日本から出国する前にやることと、マレーシアに到着してからやることの大きく2つの手続きが必要でした。
順番に解説していきますね。
日本出国前にやること
日本の出発予定日の7日前以内に、「MySejahtera」というマレーシア政府によるコロナ対策のスマホアプリをダウンロードします。
これはマレーシア空港の検閲でも利用する他に、現地の飲食店やデパートなどに入る際も登録画面を見せたりして使用するそうです。
【追記】JETROによると2022年8月1日より「MySejahtera」(マイセジャテラ)の登録がなくてもマレーシアへの入国可能となったようです。
「MySejahtera」には下記のような情報を入力しておきます。
- 電話番号
- パスポート番号
- 職業(選択式)、年齢、性別、人種
- 渡航目的(選択式)
- 渡航頻度(週に一度以上マレーシアに渡航するか)
- 到着地点(選択式)、出発国(選択式)、渡航方法(選択式)
- 便名、出発日時、到着日時
- マレーシアでの滞在先住所(ポストコード、州)、連絡先
- ワクチン接種状況(選択式)
- 過去60日間の新型コロナ感染歴及び入院歴(選択式)
- 過去14日間での症状の有無(選択式)
ちなみに、スマホを持っていない子供などの場合は親の同行者として登録をしておくようです。
0歳の赤ちゃんも一緒に渡航予定なので、いつもこの辺は分かりにくいんですよね。
陰性証明書の有無や入国後の隔離期間は?
「MySejahtera」に登録すると、「デジタルトラベラーズカード」というものが発行されます。
これは青と赤があり、
- 青:渡航前の陰性証明書、入国後の検査及び隔離は不要
- 赤:渡航前の陰性証明書、入国後の検査及び隔離は必要
になります。
これは絶対赤のデジタルトラベラーズカードが欲しい…!
青と赤はどのように認定されるかというと
青 | 赤 | |
17歳以下 | ○ | |
18歳以上のワクチン接種完了者 | ○ | |
18歳以上の健康上の理由でワクチンを接種できない者 | ○ | |
18歳以上のワクチン接種未完了者 (健康上の理由なし) | ○ |
ということでした。
マレーシアではワクチンの種類で回数が指定されています。
60歳以上の方の場合は3回目接種を受けた方がワクチン接種完了者として扱われます。60歳以上で2回までの方は接種未完了者となるようなので要注意です。
60歳以下の方は2回で接種完了者とみなされることが多いようですが、ご自身の接種したワクチンの場合はどうか、マレーシア政府のサイトでチェックしてみましょう!
ちなみに過去60日間の新型コロナ感染歴及び入院歴がある場合は上記の表とは別の対応になるようなので、該当する方は「MySejahtera」の登録結果を参照してくださいね。
陰性証明書が必要な場合
「デジタルトラベラーズカード」が赤色の方は出発前48時間以内のPCR検査での陰性証明書が必要です。
隔離が必要な場合の期間
「デジタルトラベラーズカード」が赤色の方は必ず隔離が必要です。
まず入国後にPCR検査を受けます。結果が陰性の場合はマレーシア入国日を「1日目」として、「5日目」まで隔離となるようです。
隔離4日目に「PCR検査」、あるいは隔離5日目に「専門家による迅速抗原検査」で検査結果が陰性の場合は隔離5日目に隔離終了となります。
あいにく陽性の場合は検査日を1日目として追加で3日間の隔離となるそうです。
入国後最初から陽性の場合は最初に「7日目」まで隔離確定で、隔離終了前日に再検査、陽性なら隔離継続のループです…。
隔離ループは怖すぎる。陽性がでないことを祈るばかりですね…。
タイの渡航に必要な書類や手続き
在東京タイ王国大使館によると2022年7月より対策措置が緩和され、
- ワクチン接種証明書
- 新型コロナウィルス非感染証明書(陰性証明書)
上記のどちらかを持っていれば入国が出来るようになりました。
ワクチン接種証明書って?
ワクチン接種証明書とは紙または電子版のワクチンパスポートが有効です。
電子版のワクチンパスポート…?初めて聞いたけど…。
日本だとデジタル庁が出している「新型コロナワクチン接種証明書アプリ」というもので、スマホで簡単にインストールできます。
こちらは
- パスポート
- マイナンバーカード
- マイナンバーカード情報を読み取ることができるスマホ
があれば簡単に過去の自身の接種記録が反映され、日本語版と英語版の接種証明書の2次元コードが作れるんです。
私のiPhoneでも簡単に接種記録証明書がゲットできました!
タイ入国時に「認められているワクチン」と「接種回数」が決まっています。2022年6月末時点では多くのワクチンで2回接種が完了している場合、入国OKとなっているようです。
くれぐれも最新情報は在東京タイ王国大使館のサイトなど公式情報をご参照ください。
陰性証明書が必要な場合
ワクチン接種証明書が用意できない場合は渡航前72時間以内に発行されたPCR検査での陰性証明書が必要です。
ワクチン未接種の子供もPCR検査が必要?
保護者と共に渡航する18歳未満の子供については、保護者自身がワクチン接種証明書を所持している場合は検査不要で子供も入国が可能です。
保護者がワクチン接種証明書を所持していない場合は保護者自身の渡航前72時間以内に発行されたPCR検査での陰性証明書があれば、子供も一緒に入国できます。
つまり親が入国できれば、18歳以下の子供も一緒に入国できるってことね!
タイ入国後にPCR検査は必要?
こちらは義務ではなく任意となっています。もちろんコロナのような疾患がある場合は積極的に検査した方が良いですが、基本的には検査せずに入国後もタイ国内で過ごすことが出来ます。
タイへの旅行めちゃくちゃ簡単!嬉しい!
フィリピンの渡航に必要な書類や手続き
在フィリピン共和国大使館によると
- ワクチン接種証明書
- 渡航前48時間以内に実施したPCR検査の陰性証明書
上記のいずれかがあれば渡航できるとのことでした。
ワクチン接種に関しては年齢によって条件が異なり、下記となります。
ワクチン接種 | |
18歳以上 | 日本で本来接種すべき回数(2回接種の場合は2回)に加え、少なくとも追加1回のブースター接種を受けた者 |
12~17歳 | 日本で本来接種すべき回数の接種が完了している者 |
12歳未満 | 上記に該当する保護者と同行すれば、ワクチン接種不要 |
私はモデルナで2回、追加でファイザーを1回打ったので接種条件クリアです!
フィリピン政府により、日本政府発行の新型コロナ感染症ワクチン証明書(紙媒体、デジタル)は、ワクチン接種証明書として有効と認められています。
日本で接種しているワクチンであればOKということですね。
フィリピン入国後にPCR検査は必要?
入国後にPCR検査や隔離は必須ではありません。もちろん疑いのある症状が出た場合は現地で検査をしておきましょう!
日本への帰国に必要な手続き
日本へ帰国する際には「MySOS」というスマホアプリをダウンロードしておきましょう。
「MySOS」は日本入国後の健康居所確認と、入国前の検疫手続きの事前登録を行えるアプリです。
「MySOS」には下記のような情報の登録が必要です。
- パスポート番号
- ワクチン接種証明書(任意)
- 出発72時間前以内のPCR検査陰性検査証明書
出るときも、帰るときもPCR検査は必須なんですよね。
PCR検査は地味にお金が結構かかりますし、せっかくの海外旅行で時間が限られた中で検査をするのはお金も時間も勿体無い気がしてしまいます。
しょうがないことですが、早くこの手続きがなくなる日が来ることを祈るばかりです!
赤ちゃんもPCR検査するの?
私たち家族は0歳の赤ちゃんがいますが、この子も検査するんですかね…?
厚生労働省によると基本的には子供も陰性証明書が必要とのことでした。
ただし、未就学児(概ね6歳未満)の場合は多くの国でそもそも検査が出来ないため、同居する親などが陰性証明書を持っている場合は子供が持っていなくても良いとされていました。
最新情報はどこで見る?
厚生労働省運営「入国者健康確認センター 日本へ入国・帰国する皆様へ」というサイトを利用しましょう。
こちらで滞在国を選択すると、
- 必要な書類や手続き
- 隔離期間が必要かどうか
を確認することができます。
今回ご紹介した東南アジアや、他の外国から帰国される方はぜひチェックしてください。
まとめ
今回は「マレーシア」、「タイ」、「フィリピン」と日本人の旅行先として人気の東南アジアの国々への入国に関する必要手続きを調査しましたが、想像以上に緩和されていました!
ワクチン接種証明書があれば事前のPCR検査をせずとも渡航できるのは本当に嬉しい限りですよね。一気に旅行のハードルが下がりました。
今後また航空券とパスポートさえあれば渡航ができる日も近いような…!
海外旅行好きの皆さん、行きやすくなった東南アジアへの旅行をぜひご検討してみてはいかがでしょうか。